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第11回LSIデザインコンテストin沖縄2008
●学生部門の入賞の設計概要について
5)準優勝(シンプリシティ賞)千葉大学 チームひとり
チームひとりは打って変わって、難しい計算アルゴリズムは全く用いない「加算・減算のみで構成される乗算剰余算回路」で設計を行ってきました。以下の回路図5は設計課題の実装例で示された構成であり、32ビットの場合、64個の剰余乗算器を使用しています。チームひとりは、モンゴメリ乗算をする場合に事前変換や最終の逆変換などが必要で、パイプライン動作に向いていないと判断しました。各剰余乗算回路はビット幅に応じての繰り返し加算・減算で実現できるので、回路図6で示す回路要素をn回繰り返すことで、各剰余乗算回路を実現しています。この前提には、32ビットまでのデータ処理をするということで、上限に制約を与えていることがあります。このように、繰り返し演算を多用すると、演算サイクル数が非常に多くなる問題がありますが、各ステージの演算量は少ないので、動作周波数を上げることが可能で、周波数向上で性能を稼ぐという発想での設計となっています。
他のチームと違ったアプローチというところが、準優勝に選ばれた勝因とも思われます。
(回路図5)
(回路図6)
発表会でのレジメは、下記のホームページよりダウンロード可能です。
http://www.lsi-contest.com/