6. 画質評価

画像圧縮の精度はマルチメディアコンテンツの質を大きく左右します。国際的に用いられている客観的な画質の指標は平均自乗誤差(MSE: Mean Square Erorr)です。MSEは以下の式(19)で与えられます。

(19)

ここで n と m は縦横のピクセルを表します。F(i,j) と f(i,j) はそれぞれ圧縮画像と原画像におけるピクセルの値を表します。他の指標としては、ピーク信号対雑音比(PSNR: Peak Signal to Noise Ratio in dB)があります。PSNRは以下の式(20)で与えられます。

(20)

MSEが原画像と圧縮画像間の累積する自乗誤差を表すのに対し、PSNRは原画像と圧縮画像間の誤差と原画像の画素値の最大値との比率を計算します。PSNRの値が高いほど、圧縮画像の質はよいことになります。